魚種別仕掛け例(協会員の仕掛け例)



シロギス(数釣り)

推選場所
・千葉県富山町岩井海岸
・千葉県鴨川市鴨川東条海岸
     ワンポイントアドバイス
 竿は、25号負荷位の軟調ロッドがアタリも良く分かり、食い込みも良い。道糸・力糸はPEラインを使う。自分の力量の範囲でできるだけ遠投し、手前までサビいてくる。その途中、海底の様子・アタリのあった場所をラインのカラーで記憶して、シロギスのいるポイントを早く把握したい。そのために、伸びの少なく感度の良いPEラインは必要である。 シロギスの数釣は、アタリがあってもアワセは必要ない。中小型のキスは群れでいることが多いので、そのまま一定の速さでサビき続けできるだけ多くキスをかけるようにする。そして、魚が泳ぐくらいのスピードで仕掛けを回収する。 仕掛を再投入する時は、アタリのあった10〜20m先に投入し少し速めに前回のポイントまでサビいて来る。ポイント付近は多少ゆっくりサビき、重点的に釣るようにすると、より効率的な数釣が楽しめる。 サビくスピードは、フグ・メゴチが釣れる時は遅すぎるので、少し早くする。キスも掛からない時は、活性が鈍い可能性が高いのでゆっくりサビいてみる。 ポイントが荒れたと感じたら、ねばりは禁物で直ぐに5mでも横に移動したい。

推選場所
・千葉県舘山市平砂浦
・千葉県鋸南町保田海岸
     ワンポイントアドバイス
 私はいつも釣り始める前に、魚との対話をイメージする。今日は魚達がどこにいるのか、どの様な仕掛けで釣れるのだろうか、などと考えるだけで楽しい。この釣りは5〜12本のハリが付いた仕掛けを投げるチョットしたコツが必要なので、最初は、少ないハリ数から始めることを勧める。
 ポイント探しは、初めから遠くへ投げてしまうとオモリが通過した時に近くにいたキス達が散ってしまうため、50m→80m→100m等と手前から少しずつ遠くへ投げ変えて探ってみる。手っ取り早いのは先釣者がいたら挨拶がてらに聞いてみることだ。そしてポイントより10m程先へ投げ、海底をイメージしながらポイント付近を探る。あまり軽いオモリだとアタリの度にオモリが踊ってしまい、掛かっていたキスが外れたり仕掛けが絡まる原因にもなる。そしてアタリがあっても、サビくのを止めずにサビき続けると、仕掛けも絡まない。最近では、天秤の軸と腕を対角線に糸を張って、ダイレクトにアタリを取るようにしている。サビくスピードは、カタツムリやアリが歩くスピード等とよくいうが海は生き物、その日その時で魚の活性も違い、色々なパターンがある。




シロギス(大物狙い)

推選場所
・静岡県南伊豆町子浦白崎
・静岡県下田市柿崎
     ワンポイントアドバイス
 シロギスも27cmを超えるサイズになると、魚体からは想像できないような大アタリを示す。この大アタリは突然訪れることが多いが、その際、シロギスは違和感を感じるとエサを放してしまうことがよくある。
そこで、突然やってくる大アタリに対して、できるだけ自然に仕掛けを送り込むことができるような工夫が必要となる。この工夫として、@軟調子の竿・Aドラグ付きの投げ釣り専用リール・Bナイロン道糸・C全遊動式仕掛を用いる。特にAを用いることにより、仕掛けを投入した後リールのドラグをゆるめて完全フリーの状態にして魚のアタリを待つと、突然の大アタリが訪れてもスプールが自動的に回転して道糸が出て行ってくれるため、比較的簡単に大ギスをハリ掛かりさせられる。「ジャーッ!」という激しいドラグ音を初めて聞いた人の中には、これがシロギスのアタリかと驚く人も多い。アタリがあったなら1発目は見送り、さらに道糸をたるませて様子を見る。続いて2発目のアタリが来たならば、すでにハリ掛かりしているケースが多いので、ゆっくりと巻き寄せる。なお、大ギス狙いのエサはチロリがベストで、タラシは短めにしてハリ上までコキ上げるのがコツでもある。

推選場所
・千葉県富浦町南無谷海岸
・千葉県館山市館山自衛隊滑走路下護岸
     ワンポイントアドバイス
 キスも25cmを超えるようになると、見た目も狙い方も変わってくる。通常のキス釣り仕掛け・釣り方でも釣れない事も無いが、更に大きな28cmを超える魚になると、まず絶対と言って良いほど釣れない。釣り時期を選んで、場所を選んで、そっと投げて、静かに待ち伏せるのが大ギス釣りの基本である。
 時期的には場所にもよるが、確率の高いのは、6月から10月の高水温期で、夜釣りで狙うのが最も確率が高い。
 場所は過去の実績場所が良いが、昼間キスの釣れる所であれば可能性はどこにでもある。通常大物釣りでは、水深があって、潮流も早い所を選ぶ事が多いが、キスに関しては、浅く餌が豊富に有る所が狙い目となる。そのため、警戒心の強い大ギスを釣るためには、そっと投げて静かに待つことになる訳である。
 仕掛けはハリ9号以上の2本針以下の吹流し仕掛けなら何でも良い。特に夜は、マダイ・クロダイ等嬉しい外道や、招かざる外道も多いので、やや大きめの1本針で狙った方がトラブルも少なく効率が良い。
針の数と釣れるキスには関係がない。





カレイ

推選場所
・神奈川県横須賀市野比海岸
・茨城県大洗町大洗港沖堤
     ワンポイントアドバイス
 胴突き仕掛けの効用は、天秤仕掛けではオモリより餌までの間の仕掛で弛みが生じるため、補食事の明確なアタリが出にくくカレイの着底するときの動きのみが、竿先にアタリとして出てくる。
しかし、胴突き仕掛けは直接道糸を通して伝わるため、捕食時から着底するまでの一連の動作がアタリとして出る。もう1つの効用は、天秤仕掛けでは、水深の有る場所で時々仕掛けの絡みが生じるが胴突き仕掛けは、針数を3〜5本と多くしても100%絡むことがない.唯一の欠点は、根掛りを回避しにくい点であろう。
 キス釣りでは、飛距離を必要とする為PE1〜2号の細糸を使用するが、カレイ、アイナメなどの根周りを狙う釣りでは、根周り対策として3〜5号の太糸を根の多さにより使い分けていきたい。この目安として、所々に根が有るが遠投を必要とする場所では、3号に力糸6号、根の中の砂地など根掛りの頻繁な所は4〜5号の通し、沖堤などで根がほとんど無い場所では1〜2号の細糸を使う方が風の影響を受けにくく有利である。この様に海底の状態・気象条件等で、道糸を使い分けてよりロスの無い釣りをしていこう。

推選場所
・福島県いわき市小名浜港沖堤
・茨城県日立市日立港沖堤
     ワンポイントアドバイス
 タックルは、30号の錘が必要となるので竿については27号以上、リールは投げ専用のリール(ドラグは無くても良い)を使用したい。
 道糸は、根が多い場所ではナイロン5〜6号・PE3号、少ない場所ではナイロン3号・PE2号で良い。
ハリスは大物狙いは2号以上、その他では3号を使用。針は、ビックサーフ13〜14号を使用する。
 餌は青いそめの房掛け、青こがねが実績が高い。
岩イソメは、むらが多く時には全く食わない事もある。つけ方は、チョン掛けで針に刺せるだけ刺してイトミミズの塊がウニャウニャしているかの様に見せるのがカレイの食欲をそそる。
 仕掛けは、モトスナイロン10号、砂ずりナイロン6号3本より。砂ずりは40cmくらい取り、全体で160cmくらいになるように作成する。
 ハリスは、10cmと15cmくらいの段差仕様。ゴムパイプは、1.5cmくらいで、色は何でも良いが、特にオレンジ系は効果があるようだ。仕掛を沈めるために装着するビーズについては、輝度の高い蛍光ビーズ等各種色々と試してみると面白い。
実際の貝でできたシェルビーズ、淡水パールは実績の高い集魚材の一つである





アイナメ

推選場所
・袖奈川県横須賀市横須賀新堤
・福島県いわき市江名港沖境
     ワンポイントアドバイス
 アイナメは根魚と言ってもよく、根のない所では釣れないので根がかり対策を最優先したタックルと仕掛けが必要である。
 竿はハリ掛りしたら根に逃げ込まれないように、一気に根から離す必要があるので、コシのしっかりした30号以上のものを使いたい。道糸は、伸びの少ないPEの4〜5号で力糸は使わない。
 天秤は、速く浮き上がり根掛りに強いジェット天秤をよく使い、根掛りが少なくカレイも同時に狙える釣り場ならばL型天秤にスーパーウイングを付けても使う。仕掛けは、1本バリで全長は50cmまでにする。あまり長くすると根掛りが多くなり、魚がハリ掛かりした時に根の中に逃げ込むチャンスを与えてしまう。ハリスはフロロカーボンがよく、ハリのチモトに集魚用の蛍光ビーズなどを付ける。エサは、岩イソメがベストだと思う。においに良く反応するので、カキのむき身なども効果があるかもしれない。
 仕掛けを投入後は、根掛りの原因になるのでむやみに仕掛を動かさない。置竿でじっくりアタリを待ち、魚が掛かったら根をかわすために一気に巻き上げる。。

推選場所
・千葉県富津市第2海堡(東京湾)
・福島県いわき市中之作港沖堤
     ワンポイントアドバイス
「アイナメ」は近類種の「クジメ」と共に投げ釣りで釣れるポピュラーな対象魚。主にホンダワラ等の海草の繁茂した岩礁帯を好むが、春先には産卵後の体力回復のために食餌圏が広範囲に及ぶため、ガチガチの根の中よりも根廻りの砂地で比較的大型が釣れるケースが多くなる。回遊する魚ではなく比較的強いナワバリ意識を有した魚なので、大物が釣れたポイントには一潮置くと再び大物が入ってきている可能性が高い。
 産卵数が少なく警戒心の弱い魚なので釣り荒れを防ぐ意味でも20cm未満の小型はリリース、或いは小型の釣れない大きめのハリを使用するようしたい。居れば必ず釣れる魚なので、春先の回遊性の強い大型魚を狙うとき以外は、カレイ釣りと違って粘りは禁物。
 仕掛けは、根掛かりの多い場所では、中通しオモリ+短いハリス(30cm程度で可)に1本バリ。カレイ釣りのような派手仕掛けの必要性は感じられないが、ハリのチモトにビーズ(メタリックイエロー)を使用。根掛かりの少ない場所では、全遊導L型天秤に段差2本バリ仕掛けを多様し、カレイも同時に狙う。




夜の大物
  マダイ
推選場所
・静岡県伊東市新井堤防
・静岡県西伊豆町田子港尊之島堤防
     ワンポイントアバイス
 私はアタリが出たときに釣りの楽しさを感じるので、道糸は特別な理由がない限りPEラインを選択する。根掛かりの多い場所や大型の魚を狙う場合いはPE3号、竿は食い込みを重視して柔らかい25号・27号の4.5mの投げ竿、もしくは5号の5.3m磯竿を使用する。リールはドラグの付いた大型のリールを使用し、仕掛けは、フロロカーボンの5号、ハリは丸セイゴ15号が基本。餌は岩イソメとチロリが実績がある。
 釣り方としては、沖のシモリ周りやカケアガリ周辺を狙う。潮止まり前後2時間はリールのドラグは緩めないで、竿先に十分注意を払う。理由は、大型の魚は口の周辺が堅いのでドラグフリーにしておくと、魚が餌をくわえて走った時にスッポ抜けることが多いからだ。魚が掛かったら慌てずに竿に伝わる感触で大きさを判断しドラグを調整しながら取り込む。
 ドラグを絞め込んでいる時は絶対に竿のそばを離れない事!竿を魚に持って行かれない為よりも、竿先の変化を見落とさずアタリがあったら、糸を送り込み確実にハリ掛かりさせることが重要であるからだ。

  クロダイ
推選場所
・神奈川県横須賀市観音崎地磯
・千葉県県館山市坂田別荘下
     ワンポイントアドバイス
 クロダイは、潮の良く通っている所や河口など海水の動きが大きい場所がポイントになる。砂地とツブ根の入り交じったポイントで軽いオモリを使っていると、潮に流され根がかりが多発して釣りにならないことがある。防御策として重いオモリを使用する必要があるので、コシのしっかりした竿を使いたい。
 仕掛けは、シンプルな1本バリ仕掛で狙う。夏の磯からの釣りは、エサ取り(フグ等)との戦いになるため、ユムシをメインに使う。ユムシはエサ取りに強いので、仕掛けを回収&再投入の回数が少なくて済むので、ツブ根回りをタイトに攻めても根がかりの回数が減る。岩イソメでももちろん釣れるが、投入回数が多くなる。ユムシを使うとアタリ自体は減るが、魚がかかると本命の可能性が高い。
 夜釣りで狙うため、明るい時間に釣り場に入り高い位置からツブ根の位置、足場等をしっかり把握しておき、ライフジャケットも必ず着用したい。ウキふかせでクロダイがつれる磯は、投釣りでも釣れる可能性は高いので、ポイントを開拓してみたいものである。




  マゴチ
推選場所
・千葉県舘山市塩見堤防
・静岡県戸田町鳥居前突堤
     ワンポイントアドバイス
 シーズンは春〜秋で砂浜や堤防から狙える。マゴチは底が砂質の場所に生息しているので、堤防の捨て石の先、根回り、かけ上がりを中心に攻める。夜も釣れない事はないが、大潮の早朝からの下げ潮を攻めるがベスト。
 タックルは30号程度の振出し投竿に投専リール(ドラグは無くても構わない)、道糸PE2〜3号に力糸PE6号8.5m、固定のL字型天秤(海草天秤等)20〜30号、ハリス6〜8号を100cm、ハリは丸セイゴ15〜17号でサンマの切り身の場合1本バリ、イワシの場合孫パリ仕掛けの2本パリを使用する。
 エサのサンマの切身は三枚に下ろして2cm幅の短冊にし、塩をまぶし締めておく。イワシは10〜15cm程のサイズを選び、同じく塩で締める。塩で締めるのは、投入時の落下防止の為である。生のサンマ・イワシが入手できない場合、サンマの開きや目刺しでも構まわない。
 釣り方は投入後、冬場のカレイのように置き竿で待つ。アタリは魚のサイズに比例し、50cm以上の大型が掛かると一気に竿をもっていかれる事があるので、ドラグ付きならばドラグを緩めておくとよい。
  スズキ
推選場所
・千葉県木更津市潮見埋め立て地護岸
・千葉県富津市新舞子海岸
     ワンポイントアドバイス
 スズキは日本各地の沿岸に分布し、体長は1m程に成長する。冬になると湾内の砂浜や、河口付近などに多く集まり、投げ釣りで釣れる様になる。主に夜釣りで狙うため、ヘッドライトや竿先の当たりを見るケミホタルが必要。服装は防寒対策をしっかりしたい。
私は図の様な仕掛けを使うが、市販のカレイ用でも代用できる。その時はなるべく大きなハリを選べば良い。餌はたっぷりと付け、岩イソメと青イソメのミックス掛けにする。岩イソメが入手出来なければ、青イソメだけでもそれ程食いは変わらないと私は思うのだが‥・。
 釣り方は、夕方明るい内に釣り場に入り、投げて待つだけである。フグがいる場合、ハリスを触って点検し、少しでも傷があれば交換し大物に備える。
 当たりは竿が持って行かれる程大きいため、出来ればドラグ付きのリールが適している。当たりがあれば、大きく合わせ、竿を立ててゆっくりリールを巻き、波に乗せて取り込む。スズキは背びれやエラが鋭いため、ハリをはずす時は気を付ける。尚、投げる時は周りをよく見て事故の無いように、心掛けたい。